平田式熱鍼療法Q&A

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●東洋医学から生まれた「HIRATA-KUN」

東洋医学の物理療法の一つである鍼・灸・指圧は弱った身体の組織や神経系に刺激を与え「自然治癒力」を高めると同時に「病気に対する抵抗力」等も養ってくれます。
この鍼・灸・指圧の合わせ持った効果をご家庭内で気軽に使得るようにしたものが [家庭用温熱器] の「HIRATA-KUN」なのです。

●東洋医学の原点とは・・・

人の身体には、本来、自然治癒力が備わっております。内蔵さえ順調に働いていて全身の状態が良ければ、たいていの病気は自らの力で治せるように、防御システムが何段構えにも働くようになっております。健康を害する時はある日突然発病をするのではなく、事前に身体の防御システムで発病を阻止しようとして、引き起こされた自覚症状の表れと言えます。
例えば、疲れる、熱っぽい、肩が凝る・・等があります。現代社会ではそうした自覚症状が出ると薬で簡単にその症状を抑える傾向にあるため、能力をどんどん自ら退化させてしまっています。東洋医学の健康法は、「自然治癒力」を呼び覚ますことを目的としております。

●自然治癒力へのこだわり

最近は「癒す」という言葉が流行っていますが、なぜでしょうか?現代社会を取り巻く環境・自然が病んでいるから自然と癒しという言葉が流行るのではないでしょうか。癒す=治すという事は自らの身体を守るべく誰にでも公平に持って生まれた「自然治癒力」という能力です。弊害がなく、しかも一番安全な方法という事で「自らの身体は自らの能力で内面から健康にする」というこだわりを持っております。

●「HIRATA-KUN」が提案する熱鍼療法

熱鍼療法とは「鍼」治療の痛覚と「灸」治療の温熱覚の刺激を与えることにより「鍼」と「灸」の相乗効果で自律神経の働きを正常にし、悪い所を根底から治療する療法のことを言います。しかも鎮痛効果は大きく、自然と痛みが和らぎ、鍼と灸の刺激により血流が良くなり、自然治癒力を高めてくれます。
また、内臓の諸々の働きをコントロールしている自律神経が私達の身体の皮膚にも繋がっているため、腕一本で内臓の働きが弱っている所はどこなのかを探し出し(知覚過敏帯=悪い所は熱く感じます)、根底から治療をすることが出来ます。「痛みやコリがある場所、働きが弱っている所をその場で簡単に効果を出す」
それがHIRATA-KUNが提案する熱鍼療法です。

●どんなことに効果があるの?

血液循環の改善、内臓の機能調整、鎮痛効果などがあります。例えば慢性の関節痛、頭痛、神経痛、腰痛、肩こり、消化器疾病、婦人科疾患等に有効です。

●いつ使えばいいの?

基本的にいつでもOKです。風呂上がり後にご使用いただければより効果的です。(食後30分~60分間位はご使用を控えて下さい。)

●使用する時間の目安は?

一日一回~二回、全身を10分~20分位の施術が適正です。この施術は温熱刺激を与えることにより、血流を良くしていくものですので、長い時間をかけたから早く良くなるものではありません。毎日使い続けることが大切です。

●温度は何度くらいがいいの?

フェイシャル使用の場合低温の45℃~50℃、身体の場合も初めは低温で行い、慣れるに従って温度を上げながら使用して下さい。温熱刺激が低すぎると効果は低下します。温熱が快い感覚か高めの温度にすると効果的です。

●「ツボ」の知識がなくても使えるの?

人は〈痛い〉〈重い〉〈コリがある〉と思う所に自然とご自身の手で擦ります。そこの所が施術を必要とする患部になりますので、特に「ツボ」を知らなくても施術をすることが出来ます。また、十二反応帯を使った平田式熱鍼温熱療法の説明書が付いていますので、参考にすることが出来ます。

●痛く「熱く」ないの?

〈痛い〉〈熱い〉の感じ方は人によって、もしくは症状の度合いによって違いますので、簡単に言いきることは出来ませんが「HIRATA-KUN」はコテを使って直接肌をトントン叩くだけで効果を出すもので「鍼」のように肌に刺したりしません。またコテの先端は丸い球状になっておりますので安心してご使用いただけます。ただし「悪い所」「痛い所」などは血流が悪く皮膚温度が低くなっているため、最初は他の部分より熱く感じますが熱が入るとポカポカと良い気持ちになります。

●素人が使っても本当に安全?

鍼灸治療院で使用しているような「鍼・モグサ」を一切使用せずに、電気の温熱コテで「鍼・灸」の効果を出し、しかも簡単に温度調節をしながら、家庭で施術することが出来ます。    

●機能低下した所の皮膚温度が低いのはなぜ?

手が冷たい時にぬるま湯に手を浸すと熱く感じます。これは手の毛細血管が温められ血管が広がり血流が良くなったことで熱く感じるのです。これと同じ事で血流の悪いところが皮膚に異常感覚となって温度が低くなるのです。

●熱いのが効くのはなぜ?

〈痛い〉〈重い〉〈コリがある〉の症状をお持ちの方は、その患部の血流が悪くなっており、温度が低く冷えている状態となっています。症状の軽い方であれば風呂に入って身体が温まると簡単に緩和されますが、症状の少し重い方、長年苦しんでいる方などには風呂に入っただけでは緩和されません。身体の表面上の毛細血管が温まっただけでは症状は緩和されないのです。
身体の芯まで温めることにより血流を良くし、内臓、分泌線の働き(=自律神経の働き)を良くしてくれるのです。身体の芯まで温める簡単な方法として「鍼・灸」による温熱刺激が大変有効です。「鍼」の刺激と「灸」の温熱刺激の相乗刺激がHIRATA-KUNのコテ部分で軽くトントン叩くだけで、身体の内部まで浸透し自律神経に直接働きかけ、弱った機能の調整を図ってくれるのです。だから気持ちの良い温かさではなく、少し熱いのが効くのです。

●腕一本で内臓の働きが分かるのはなぜ?

人の身体の組織や内臓などの不調は、神経を介して皮膚や筋肉に色々な変化を起こし、皮膚面には神経の繋がりに沿った近くに過敏帯があるということが、イギリスの学者によって立証されました。また日本では、大正初期に平田内蔵吉(ヒラタクラキチ)という方が義母への治療体験をきっかけに独自の温熱療法(のちの熱鍼療法)「平田式十二反応帯」を確立させました。身体全体を「頭」「顔」「首」「胴体」「上肢」「下肢」の6つの部分に分けるとそれぞれ12の帯状の区切りがあり、これを「平田式十二反応帯」と呼んでおり、この十二反応帯では、同じ番号の部位の知覚が密接な関係にあり、それぞれ内臓と関係します。だから「腕の一本」で内臓が元気なのか、働きが弱っているのかが分かるのです。

●衣服の上からでも効くのですか?

衣服の上からでは効果がありませんので、必ず素肌に直接行って下さい。
(そけい部や脇の下のように皮膚の薄いところ、熱に過敏な方の場合は手ぬぐい程度の薄い布を当ててやって下さい。)

●痕が残りませんか?

あまり強く叩きますと内出血する恐れがありますので軽く叩いて下さい。また人によっては治療後に〈身体がだるい〉〈眠い〉〈皮膚の変色〉〈皮膚に発疹が出る〉など、いろいろ症状が出る場合がありますが、これらの症状は東洋医学では瞑眩(めいげん)反応といって身体の状態が良くなった時の好転反応とされておりますので治療効果の表れとお考え下さい。何日か経ちますと症状は改善されます。

●使用できない人(場所)、注意点などは?

・ペースメーカーをご使用の方はご使用をおやめ下さい。
・妊娠中の方はご使用をおやめ下さい。
・眼球部、陰部など粘膜へのご使用を避けて下さい。
・発熱時、飲酒後のご使用はやめて下さい。
・一週間続けて効果が出ない場合は部位を変えて下さい。
・熱さを感じるところは毎日同じ箇所とは限らないので、その都度感じる部位を探して施術して下さい。

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